こんにちは、よっしゃんです。
みなさん、TOEIC対策にはどんな参考書を使っていますか?
よっしゃんも最近、TOEICを受けるために色々調べていたところ、「出る単特急 金のフレーズ(通称、金フレ)」がかなりメジャーなTOEIC対策用の英単語帳のようです。
ですが、よっしゃんは英単語のみをゴリゴリ覚える英単語帳があまり好きではありません。
どちらかと言うと、文脈の中で出てきた単語を覚えていきたい派です。
というのも、覚えた英単語をアウトプットすることを考えると、「どういう文脈で使われる単語なのか」をしっかり理解する必要があると考えているからです。
こうしたよっしゃんの希望を満たす参考書を探していたところ、ついに見つけてしまいました。
「出る単特急 金のセンテンス」(TEX加藤 著)
この本は、上で触れた金フレの姉妹書で、金フレの見出し語(1000語)が360のセンテンスにまとめられています。
また「abceed(エービーシード)」というアプリを使うことで、無料で音声が聞けるだけでなく、TOEIC対策をアウトプットにつなげるための練習までできてしまいます。
よっしゃん的には大満足な一冊でしたので、この本のメリットと使い方に関して、詳しく解説していきたいと思います。
「出る単特急 金のセンテンス」の概要
「出る単特急 金のセンテンス」は金フレの単語をセンテンスから勉強できる形式の単語帳になります。
金フレはTOEIC対策用の英単語帳としては有名で、多くの人がこの単語帳で成果を出しています。
TOEICスコア800〜900点を取得するのに必要な語彙は、金フレでカバーできると言われています。
その金フレと同じ語彙を学べる「金のセンテンス」でも、キチンとやれば同程度の効果が見込めるはずです。
また「金のセンテンス」では、「TOEICの世界での常識」を学ぶ事ができます。
例えば、次のような感じ。
- TOEICの世界に出てくる企業はホワイト企業のみ
- TOEICの世界では、パスワードを忘れても責められることはない
多くの場合は、このような世界で話が展開されるので、答えに迷ったときなどに助けになることがあります。
単語だけでなく、試験の世界観を知れるのは、マメ知識としていいですね。
「出る単特急 金のセンテンス」のメリット
よっしゃんが「金のセンテンス」を実際に使ってみて感じたメリットを紹介します。
1.センテンスを通してTOEIC語彙を増やせる
「金のセンテンス」では、360個のセンテンスを覚えることで、金フレ収録の1000語の英単語を覚えることができるようになっています。
よっしゃんは、単語単体を暗記していくより、センテンスの一部として英単語を頭に入れる方が実用的だと感じています。
よっしゃんは大学受験の際は、単語単体で英単語を詰め込んでいました。
「英文読解」をする上では、英単語と日本語訳を一対一で覚えていれば、大抵の問題はなんとかなりました。
ですが、いざ覚えた単語を使ってコミュニケーションを取ろうと思うと、覚えた単語が「どの場面」で「どのようなニュアンス」で使うべき単語なのかが全くわかりませんでした。
「試験のために単語を覚えただけ」になっていたのです。
よっしゃんはこうした経験もあって、今では「センテンスを通して、ストーリーを想像しながら行う語彙力強化」の方が好きになりました。
覚えたい単語が使われたセンテンスに触れることで、単語よりも少し大きな「チャンク」という括りで語彙を増やしていくことができます。
チャンクとして捉えることで、発音の仕方やイントネーションの付け方が変わったり、多義語の場合はチャンクごとに意味が変わったりします。
覚えたい英単語が含まれるチャンクを意識することで、より実用的な形で英単語を覚えることができるのです。
2.無料アプリで音声確認も簡単
「金のセンテンス」にはCDが付属していません。
その代わり、TOEIC/英検対策用アプリの「abceed」で音声を聞くことができます。
音声だけであれば無料で利用でき、端末にダウンロードすることもできます。
無料で利用できる音声には、以下の3パターンがあります。
- 基礎版
- 日英版
- 英語版
①基礎版は、「日本語(文) → 英語(文) → 英語(単語)」の順で音声が流れます。
②日英版では「日本語(文) → 英語(文)」となり、③英語版は「英語(文)のみ」となります。
好みに合わせて好きな音声を利用することができます。
またこの「abceed」は多機能なアプリで、英語学習に必要な機能が揃っています。
- リピート機能(全文・1文・指定範囲)
- シャッフル機能
- 倍速機能(0.5 ~ 2倍速、0.1刻み)
- 3秒戻る・進む機能
iOSの「ミュージック」よりも、痒いところに手が届く感じです。
もしアプリの機能を最大限に活かしたければ、アプリ内で「金のセンテンス」のコンテンツを、書籍版より20%程度安い価格で購入できます。
また書籍版を持っている場合は、書籍の写真をアプリで送信することで、さらなる割引を受けられます。
実は、このアプリの本領はここからで、アプリ内コンテンツが非常に優秀なのです。
大きく、次の3つの便利ポイントがあります。
- アプリ内でセンテンスや解説を確認できる
- 学習した内容のテストができる
- 音読や瞬間英作、シャドーイングが簡単にできる
では一つずつ見ていきましょう。
①ですが、書籍版の内容をアプリ上で確認できるようになります。
アプリ上でも、書籍版に劣らないぐらい見やすくレイアウトされているので、アプリ版を買えば、書籍版はいらないくらいです。
またセンテンスや解説を見ながら音声を流すこともできますし、センテンスや解説を隠して音声を流すこともできますので、色々な使い方ができます。
一度やり終えたセンテンスには「チェック」をつけることができ、もう一度後で確認したい内容には「ビックリマーク」をつけることもできます。
次に②についてですが、「アプリ学習」という機能があります。
この「アプリ学習」では、「金のセンテンス」に出てきた単語を10個ずつテストしてくれます。
英単語が音声とともに順番に出てきて、覚えた単語であれば「わかる」、覚えていない単語であれば「わからない」をタップします。
ここで「わかる」をタップした単語は「習得済み」となり、「わからない」をタップした単語は「要復習」となります。
「要復習」となった英単語は、個別に復習することができますので、復習すべき単語がなくなるまで繰り返しテストしてもらう事ができます。
この機能があれば、赤シートで隠す必要もないですし、出先でも気軽に復習ができます。
また、センテンスについても同じようにテストしてもらう事ができます。
「習得モード」ではランダムで学んだセンテンスを出題してくれたり、「総復習モード」では「忘却曲線に沿った復習」など色々な方法で単語を復習することができます。
そして今回イチオシの機能、それが③です。
「SWトレ」という機能があり、スピーキングやライティングといったアウトプットを強化するための機能です。
具体的には、「金のセンテンス」に出てきたセンテンスを使って以下のことができます。
- 音読
- オーバーラッピング
- リピーティング
- ディクテーション
- 瞬間英作
音読機能では、表示されたセンテンスを読み上げると、アプリが発音を評価してくれます。
評価は甘めですが、概ね正しい発音ができているかどうかを確認できます。
オーバーラッピング機能では、ボタンをタップすると文章が少し小さい音量で読み上げられますので、それとオーバーラップするように文章を読みます。
音読機能と同様、発音の評価もしてくれます。
この機能を使って、表示された文章を見ないようにすれば、シャドーイングの練習もできてしまいます。
リピーティング機能では、音声のみを聞き、それを音声が流れたあとに読み上げる練習ができます。
ディクテーション機能では、音声を聞き、それをアプリ上で書き取ります。単語を並べ替えるだけのパターンもあります。
瞬間英作機能では、日本語訳のみが表示されるので、それを英語に自力で翻訳します。
以上のように、アプリのメリットを最大限に生かした数多くのトレーニングを受けることができるのです。
3.TOEIC対策でスピーキング力も向上
TOEICは多くの場合、リスニングとリーディングのみのテストを受験することになると思います。
そのため、TOEICで高得点をとるためにはスピーキングとライティングは不要、といった考え方もあります。
ですが、英語はコミュニケーションのためのツールですので、TOEIC学習をアウトプットにもつなげたいところです。
また「自分で話すことのできる単語・センテンスはもれなく聞き取れるし、理解できる」のです。
つまりスピーキング力を鍛えることで、リスニング力とリーディング力を底上げすることができるわけです。
さて、前置きが長くなりました。
アプリの機能である「SWトレ」機能を使うことでスピーキング力を強化することができます。
アプリの「音読」「オーバーラッピング」「リピーティング」機能を使って、センテンスを繰り返し読み上げることで、少しずつセンテンスを覚えていきます。
「瞬間英作」機能もあるので、ある程度覚えたと思ったら、この機能で最終チェックをしましょう。
ここまでアプリ機能が充実した教材も珍しいので、「金のセンテンス」を使って語彙力だけでなく、すべての英語能力を引き上げていきましょう!
「出る単特急 金のセンテンス」の使い方
「金のセンテンス」のよっしゃん流の使い方をご紹介します。
- アプリで音声のみを聞き、文章を聞き取る
- 英文を見て、聞き取った内容で正しいかチェックする
- 英文を音声にあわせて読み上げる
- 英単語の解説を読む
- シャドーイングする
- 「アプリ学習」でセンテンスをテスト(1日100個ぐらい)
- 「アプリ学習」で英単語をテスト(1日300個ぐらい)
- ⑥〜⑦を繰り返す(3周分ぐらい)
- 「SWトレ」で音読、オーバーラッピング、リピーティングする
- 「SWトレ」で瞬間英作をする
かなり盛りだくさんになってしまいました。
でもこのアプリがあると、これだけの事ができてしまいます。
しかも、音読や瞬間英作など、普通の単語帳ではやりにくいような練習もできるので、同じ例文を様々な角度から眺める事ができます。
出てきた単語を自分のコトバにするために、何度も繰り返して覚えていきましょう。
よっしゃんは、⑧の途中まで実践している状況です。
①〜⑤まではかなり時間がかかってしまいましたが、復習に入るとよりスピーディーに進めることができています。
理想は英文を聞いたら、すぐに意味が想像できるレベルまで持っていくことです。
そして、こんなこと言いたいなと思ったときに、すぐ欲しい単語やチャンクが出てくるようにすることです。
また進捗状況をお伝えしていこうと思いますのでお楽しみに。
まとめ
この記事では、「出る単特急 金のセンテンス」についてご紹介しました。
よっしゃんが一通り「出る単特急 金のセンテンス」をやってみた感想としては、非常によくできた単語帳だということです。
見出し語に関連する語句やメジャーなフレーズなどもあり、例文も参考になりそうなものがたくさんありました。
「出る単特急 金のセンテンス」を勉強できるアプリのabceedも非常に優れていて、理想の単語アプリと言っても良いと思います。
みなさんも、TOEICを受ける予定があれば、ぜひ手にとって見てください。