こんにちは、よっしゃんです。
みなさん、実践的な英語をしっかり学びたいと思っても、なかなかいい方法が思い浮かばないのではないでしょうか。
・英会話教室で学ぶ
・英会話アプリで学ぶ
などすれば、ネイティブやネイティブに近い知識を持った人から、英語を実践的に学べるかもしれません。
ですが、実際の英語学習では、自習で学ぶ時間が圧倒的に多く、体系的に情報がまとまった参考書が必要不可欠です。
そこでみなさんにおすすめしたいのが、
William L. Clark著「アメリカ口語教本」です。
この本、実はシリーズ累計500万部を超える大ベストセラーで、約60年もの間、改定を加えながら多くの英語学習者に愛用されています。
よっしゃんは、本屋でこの本を見つけた時、「これほど網羅的に英語の口語表現を学べる本があるのか」と感動して、思わず購入してしまいました。
この本にしかない良さがたくさんありますので、詳しく見ていきましょう。
概要
シリーズは4部構成で、レベルごとに分かれているので、英語初心者から上級者にまで広く対応しています。
この本のレベル分けは、このようになっています。
入門用:TOEIC 300~450点
初級用:TOEIC 400~600点
中級用:TOEIC 500~750点
上級用:TOEIC 700点以上
TOEIC換算でどの本が適当かを示してくれているのですが、あくまで目安として考え方がよいです。
実際、よっしゃんの感覚では、「英語を話すのはそれほど得意じゃない」と感じるレベルの人は、「入門用」か「初級用」から始めるのがおすすめです。
「入門用」は簡単な英語で構成されていますが、口語表現として参考になる表現も多いので、ぜひ「入門用」からトライしてみてください。
この本の構成ですが、大まかに以下のようになっています。
- 導入文
- 会話文
- 文法・フレーズの解説と例文
- 発音・イントネーションの解説と例文
- パターン練習
まずセクション1には、英語で書かれた導入文があります。
この導入文は、そのセクションで取り扱うテーマを英語で説明しています。
ここで、状況説明をするための表現を学ぶことができます。
セクション2には、会話文があり、数人の登場人物が色々なシチュエーションで会話をしています。
ここでは、実践的な口語表現がたくさん登場します。
セクション3で、セクション2に出てきた重要な文法やフレーズ、
セクション4では、発音やイントネーションについて解説してくれています。
最後にセクション5で、セクション3と4で解説した箇所をドリルで重点的に、何度も練習できます。
このように、様々な実用的な英文に触れながら、文法・発音・フレーズを総合的に身につけることができる、まさに「口語英語のバイブル」と言っていい作りになっています。
「アメリカ口語教本」の特徴
1.生きた英語の口語表現を学べる
口語表現をシチュエーションごとの会話文で学べる教材というのは、市販の教材ではそう多くありません。
ですが、Netflixでちょっと洋画などをみてみると、意味がわかりそうでわからない、いわゆる口語表現が沢山でてきます。
この本では、そういった口語表現を会話の流れの中で、自然に身につけていくことができます。
少し例をみてみましょう。
Sounds good to me. すばらしい。
アメリカ口語教本 初級用
英語での会話の際には、「相づち」として非常によく使う表現です。
よっしゃんは、「いいね」と言いたいときに、「Sounds good」とか「Sounds great」をよく使います。
実際に英会話をしてみると感じるのですが、英会話初心者の頃は「相づち」がとても難しいと思います。
この本の会話文では、単に「Yes」というだけではなくて、
Yes. I’ll be glad to. はい、喜んで。
アメリカ口語教本 初級用
O.K. That’d be very nice. それはいいですね。
このような、様々な「相づち」を会話文を通して、自然に学んでいくことができます。
もちろん相づち以外にも、様々な口語表現が登場します。
相づちについてもう少し詳しく知りたい方は、「【誰でもできる】英会話を続けるコツは「相づち」!たった10個の表現でネイティブっぽく会話しよう」の記事も参考にしてみてください。
2.時制のトレーニングができる
英会話にある程度慣れてくると、立ちはだかる壁。それは時制。
時制の扱いに慣れるまでは、「過去のことを言いたいから、動詞を過去形にして…」という作業を通して、頭の中で文を組み立ててしまいます。
これだと、なかなかスムーズに言葉が出てきません。
かといって、勢いに任せて英語をしゃべろうとすると、時制のことをすっかり忘れて、現在形で話してしまいます。
時制の問題を克服するには、過去形や未来形、現在進行形に徹底的に慣れていくことが必要です。
時制の中でも、単語の形が不規則に変わる「過去形」がやっかいです。
なんとなく「過去のことを話したいな」と思ったときに、「単語の過去形」がぱっと出てくるまで練習しなければいけません。
そんな時、この本の「①導入文」がかなり役に立ちます。
「①導入文」は「②会話文」の前提情報を与えてくれるため、過去のことが度々語られます。
そのため、シチュエーションを想像しながら、何度も「①導入文」を読み込むことで、「過去のことはこういう感じで語ればいいんだなぁ」という感覚を身につけることができます。
よっしゃんも、この「①導入文」を使って、過去形に慣れることができましたので、おすすめの練習方法です。
3.文のイントネーションを学べる
セクション4では、発音やイントネーションを学ぶことができます。
発音を解説した参考書はいくつかあるのですが、文のイントネーションに焦点を当てた参考書はほとんどありません。
またイントネーションは、文の型ごとに分類して解説してくれるので、応用を効かせやすいのもいい点です。
英語を話す際には、発音だけでなくイントネーションもネイティブに近づけることで、より意味を理解してもらいやすくなります。
特に日本人にとっては、抑揚の大きなイントネーションはあまり馴染みがないと思いますので、意識的に練習する必要があります。
ぜひ「アメリカ口語教本」を使って「伝わる」イントネーションを身につけましょう。
一方で、この本で学べる英語の発音は、それほど網羅的ではありません。
そのため、発音についてもっと詳しく勉強したい人は「【詳しくレビュー】一石三鳥!「フォニックス 英語音読」【おとなの音読】」も参考にしてみてください。
4.学習したことの徹底的な演習ができる
「アメリカ口語教本」には、セクション5にドリルがついています。
このドリルが驚くほど徹底的で、なんと各レッスンごとに20問ずつ付いていて、その1問1問が付属の絵(10パターンぐらいある)を見ながら、言い回しを練習する形式です。
ものすごい量のドリルがあります。
丁寧に練習していけば、学んだことを確実に身につけていくことができます。
ですが、あまりに量が多いので、もしドリルの内容に飽きてしまったときは、思い切って次のレッスンに進むのもアリだと思います。
「アメリカ口語教本」を使ったおすすめの勉強方法
この本では、様々な使い方で英語の口語表現を勉強していくことができます。
ですがそれゆえに、真面目に全てにプラクティスをこなすと膨大な時間がかかってしまいます。
もちろん、時間をかけてゆっくりと学習していった方が、みっちり基礎固めできて良いと思います。
ですが、学んだことを実践で試しながら学習を進めたい人も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、「よっしゃん流 アメリカ口語教本の使い方」を解説します。
- 「①導入文」と「②会話文」をCDに合わせて、音読する
- 「③解説と例文」に一通り、目を通す
- 「①導入文」と「②会話文」をCDに合わせて、
オーバーラッピング・シャドーイング
※使ってみたい表現があれば、メモ - 定期的に英会話でアウトプット
①、②でこの本の英文と例文に一通り目を通します。CD音源も聴いて発音を確認します。
③オーバーラッピング・シャドーイングは繰り返し、何度も行います。
この作業を通して、正しい発音とイントネーションを身につけながら、気になった表現をどんどんストックしていきます。
④週に1回程度の英会話を実施して、学んだ表現を口になじませていきます。
あとは、このサイクルを繰り返すだけです。
シャドーイングは、最初のうちは大変かもしれませんが、慣れてくれば1時間程度で初級用を一通りシャドーイングできるようになると思います。
もしまとまった時間がなければ、1レッスン(約5分)だけでもいいので、オーバーラッピング・シャドーイングを毎日続けていきましょう。
まとめ
この記事では、英語参考書の大ベストセラー「アメリカ口語教本」William L. Clark著 をご紹介しました。
約60年間売れ続けているだけあって、本当に中身の濃い参考書です。
導入文・会話文を通して、様々な口語表現に触れることができ、文法・発音・フレーズなどの解説も充実しています。
そしてなんと言っても、膨大なドリルがあるので、独学でも先生に教わっているかのような感覚で英語の勉強を進めていくことができます。
みなさんも一度手にとってみてください。