こんにちは、よっしゃんです。
皆さん、英語で多読するための本を探すのってけっこう大変ですよね。
特に大人になってから英語での多読しようと思うと、あまりにこども向けすぎる内容だとつまらなく感じますし、おとな向けの内容だと英語が難しくて途中で挫折してしまう。そんなことってないでしょうか。
よっしゃんも英語で多読するための本を探すのには結構苦労しました。というより、今も苦労しています。
そこで今回は、よっしゃんが英語での多読をする際に、これまで読んできた絵本やペーパーバックをご紹介したいと思います。
途中で挫折しないように、英語自体はそれほど難しくないけれど、ストーリーやコンテンツが面白いものをチョイスしました。
英語での多読のやり方と効果に関しては下の記事で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。
児童向け絵本(〜500語)
英語での多読を始めたての頃はペーパーバックではなく、まず児童向けの絵本に目を通してみることをおすすめします。
パッと見た感じ、「何だ簡単じゃん」と思う方も多いかも知れませんが、絵本に出てくる単語すべてを理解できる人は意外に少ないと思います。
また絵本は文字に対して絵の分量が多いので、単語の意味を絵と結びつけてイメージするいい練習になります。こうした経験はリーディングだけでなく、英語の基礎力強化にも繋がるのでおすすめです。
ではさっそく、「児童向け絵本」についてみていきましょう。
1.Where’s Spot?(コロちゃんはどこ?)/ Eric Hill
ごはんの時間になったので、子犬のSpotをママが探しに行くお話です。
難しい単語はほとんど使われていませんが、Where is ~ ?といった問いや、それに対する答え方、また絵を見ながら前置詞(behind, under, in, insideなど)のイメージを掴むことができます。
英語で何かを話そうと思ったときに、こうした単純な問いや答えがすぐにできるだけでも会話がかなりスムーズになります。
2.The Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)/ Eric Carle
この絵本は日本でも有名な絵本「はらぺこあおむし」です。この絵本は比較的文章が多く、出てくる単語も少し難しくなっています。句動詞のlook forや前置詞throughのイメージを絵を見ながら学べます。
文字をゆっくり追って理解してくことはそれほど難しくないかも知れませんが、このレベルの英語をさらっと理解し、自分で話せるようになることができれば、英語の能力はインプットもアウトプットも格段に向上するはずです。
3.Where The Wild Things Are(かいじゅうたちのいるところ)/ Maurice Sendak
この絵本はちょっと怖い感じも受けますが、子どもの気持ちをそっくりそのまま表現したような絵本です。なんだか不思議な気持ちになります。
でてくるフレーズも結構難しいものもあって、正直よっしゃんは最初、英語で読んだときはしっかりとは理解できませんでした。それでも絵本は絵があるので、想像をふくらませることができます。そうやって、言葉とイメージを繋げていくことが、語学学習には大事なのだと思います。
改めてこうして絵本についてまとめてみると、よっしゃんももっと絵本を読んだほうがいいかもなぁ、と思いました。
英語の絵本はオンラインでも読むことができる場合があります。
例えば、Oxford Owlに登録すれば、無料でいくつかの絵本を閲覧することができます。
ぜひ皆さんも、Oxford Owlのe-bookで英語の絵本のレベル感を一度確かめてみてはいかがでしょうか。
Graded Readers(〜10,000語)
多読の次のステップとしてはGraded Readersが良いと思います。難しい表現が極力排除されているので、一部の絵本よりも読みやすいかも知れません。
私はGraded Readersの中でもやさしめの英語で書かれた本が多い、マクミランリーダーズの本を何冊か買いましたので、その中からおすすめの本をご紹介します。
4.Anna and the Fighter / Elizabeth Laird(2600語)
このお話は、田舎暮らしをしているAnnaが初めて、電車に乗っておばさんのところまで出かけるシーンから始まります。その電車の中で怖そうな男と出会うのですが…、といった感じで話が展開していきます。
30ページほどの薄い本ですし、半分が挿絵なのでGraded Readersの最初の一冊としては丁度良いと思います。英語での多読を始めたばかりの人の中には、挿絵の少ないペーパーバックを最後まで読みきれるのか?と思ってしまう人も少なくないと思います。
そういった不安がある場合は、初めに何冊かこのレベルの本を読んでおくと、意外と英語だらけでも読めそうだな、と思わせてくれるのでおすすめです。かくいう、よっしゃんもその一人ですのでご安心?ください。
5.The Long Tunnel / John Milne(2523語)
舞台はイギリス。三人の大学生が、そのうちの一人ポールのおじさんのコテージに遊びに行くことになったのですが、待ち合わせの場所にポールがいつまで経っても来ません。
その後、二人はコテージに向いますが、その近くには大勢の兵士たちがいて…といったような具合で話が展開してくプチミステリーです。
簡単な英語で書かれているのですが、話の緊張感も伝わってきて、結構楽しめました。ページ数はAnna and the Fighterと同様に30ページ程ですので、多読の最初の一冊にどうぞ。
6.The Three Musketeers(三銃士)/ Alexandre Dumas(10,724語)
フランスを舞台にした三銃士のお話。よっしゃんは、「三銃士」という言葉はなんとなく聞いたことはあったけど、実際どんな物語なのかは知りませんでした。
作品の中では、ダルタニャンと三人の銃士、アトス・アラミス・ポルトスが登場し、真面目な展開やツッコミどころ満載の展開もあり、楽しんで最後まで読み切ることができました。
よっしゃんはこの本を読んでいるとき、原作でもこんな感じのシュールなストーリーなのか?と思い、少し原作を読んでみたくなりました。こうした名作を、再編集された簡単な英語で読めるのがGraded Readersの良いところです。
登場人物の名前は、この本を読んだあと2年ほど経っても覚えていたので、それだけ面白かったのでしょう。
この本のレベルになると、挿絵も少なくなってきて文字だらけという感じですので、多読に少し慣れてきた段階で挑戦してみると良いでしょう。
児童向けペーパーバック(〜50,000語)
児童書は結構レベルが高く、挿絵が少ないものも多いです。ですが、実用的な言い回しやフランクなフレーズも多く出てくるので、多読のレベルをさらにステップアップしてく際に有用な書籍だと思います。
本屋さんで中身を確認してみて、頑張って読み通せそうだな、とか、この本面白そうだなと思えた場合は、絵本やGraded Readersを飛ばして児童向けペーパーバックにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
児童書によく付いているTOIECスコアレベルや英検レベルを示すラベルについて。
よっしゃんがよく行く本屋さんでは、児童書の帯にTOIECスコアの目安を書いてあるのですが、実際に児童書を買って読んでみて思うのですが、あれは本当にアテになりません。
TOIECや英検はあくまで試験ですので、英語能力すべてを測れるわけではありません。
よっしゃんの主観では、書籍の帯にあるスコアレベルは、文法レベルは表現できている感じはありますが、語彙レベルはあまり表現できていません。
よっしゃん統計では、TOEICで800~900点ぐらいあっても、絵本に出てくる語彙ですら完全に理解することは難しそうな感じです。
まぁTOIECに出てくる語彙と書籍で出会う語彙は結構違いますからね…。
7.DIARY of a Wimpy Kid(グレッグのダメ日記)/ Jeff Kinney(19,748語)
世界中で大ヒットした児童書です。なんと実写映画やアニメ作品も作られる程の人気。
よっしゃんは、英語で日記をつける際になにか参考になりそうな本がないかなぁ、と探していたときにこの本に出会いました。
文章としては、非常にフランクな英語で書かれていて、難しい表現やフレーズもありますが、なんとか読み進められました。
日記とはいえ、本全体でストーリーがあり、「あれ?ちょっといい話かな?」と思わされるシーンもありました。
またアメリカの子どもたちのハロウィーンの過ごし方なんかも少し垣間見れます(フィクションではありますが…)ので、文化面でも興味深かったです。
またAudible版もあり、英語音声を聞くこともできます。よっしゃんは音読用にも使っています。
ちなみに英語で日記をつける際に役立ったかどうかは、また別の記事でご紹介しますね。
8.MATILDA(マチルダは小さな大天才)/ Roald Dahl(39,785語)
ロアルド・ダールの名作です。
難しい単語もちらほらありますが、ストーリー展開はわかりやすいのである程度わからない単語を飛ばして読んでも、なんとなくストーリーは追えます。
良い大人と悪い大人がハッキリと描かれていたので、マチルダ目線に立って、感情移入しやすかったです。
「マチルダ、それはやりすぎなんじゃ…」と思うところも若干ありましたが…。
語数もおよそ4万語と多いですが、その分、読みきったときの達成感があります。ストーリーも面白く、続きが気になる展開で、楽しく読み進められます。
よっしゃんは、Graded Readersのあとに初めて読んだ児童向けペーパーバックはRoald Dahl作品の「EISO TROT」でした。その後に、もう少し分量の多い児童向けペーパーバックを読んでみたいなと思って「MATILDA」を手に取りました。
読み応えもある、おすすめの1冊です。
9.Winnie the Pooh(くまのプーさん)/ A.A.Milne(21,469語)
言わずと知れた児童書、くまのプーさん。実はよっしゃんは、ディズニーアニメのプーさんは知っていても、くまのプーさんの原作を読んだことがありませんでした。英語の多読をきっかけに初めて原作を読みました。
本の読みやすさについては、結構難しい部類だと思います。それは、この本が少し文学的な表現を含んでいることや、プーさんがよっしゃんの期待を裏切る行動をしがちなこと、くだけた表現が多いこと、などいくつかの理由によるものだと思います。
難しくはありますが、プーさんの愛らしさと展開の面白さにハマり、ついつい読み進めてしまいます。やはり長く愛される物語なだけはあるな、と思わされました。
児童書で少し背伸びをしてみるつもりで、一度手にとってみてはどうでしょうか。
おとな向けペーパーバック
おとな向けペーパーバックといえど、意外に読みやすい本もあります。一般向けの本だと、内容的に大人向けなので、読んでいて興味深いものが多いです。
絵本や児童向けペーパーバックでの多読に飽きてきたら、一般向けペーパーバックを手にとってみても良いと思います。
10.THE CULTURE MAP / Erin Meyer
著者のErin Meyer氏がグローバルに仕事をする中で、それぞれの国の国民性をグラフ化し、著者が出会った人々を実例として、そのグラフの根拠を説明していきます。
様々な国の人々と仕事する際には、評価やコミュニケーション・信頼の仕方などについてすれ違いが生じることがあります。
著者はそうしたすれ違いの背景には、個人のパーソナリティの問題だけでなく、国民性も大きな影響を及ぼしていると気づきます。著者はさらに、大まかに国や地域ごとにこの国民性を評価し、グラフにまとめました。
この本では、グローバルに様々な国の人々と関わりながら仕事を進めていく際に大事なことを教えてくれます。
内容は非常に興味深くて、どんどん読み進めてしまいました。
意外にこの本の英語のレベルは高くないです。確かに単語は難しいものもあるのですが、くだけた表現もあまりないので、基礎的な文法力があれば、言いたいことは理解できると思います。
海外でグローバルに活躍することに関心がある方には、おすすめの一冊です。
11.How Starbucks Saved My Life (ラテに感謝!)/ Michael Gates Gill
エリートだった男マイクは50代前半で仕事・家族・友人など様々なものを失ってしまいます。
そしてふらっと立ち寄ったスターバックスで雇ってもらいます。マイクは、これまでの仕事とは全く異なるスターバックスでの仕事に戸惑うのですが、スターバックスでの仕事を通じて、本当の幸せとはなにかを知っていきます。
この本はおとな向けのペーパーバックですが、比較的読みやすい英語で書かれています。さすがにサラサラと読み進めるのは難しいですが、難しい箇所を調べながらであれば、十分意味を理解できると思います。
このあたりの洋書が読み通せるとかなりの自信になるとともに、手に取れる洋書の守備範囲も広くなりますので、多読がますます楽しくなると思います。
まとめ
この記事ではよっしゃんが英語多読をする際に実際に読んだ本をご紹介しました。分量の多い児童向けや一般向けのペーパーバックが含まれていますが、内容に興味があればきっと読み通せるはずです。
英語での多読では、興味のある内容の本を選ぶことが、挫折せずに続けていくためのコツです。
もしみなさんも読みやすく面白い本があれば、よっしゃんに紹介してくださいね。