こんにちは、よっしゃんです。
このブログでは、おとなになってから英語の学び直しを始めた方々に向けて、英語学習のヒントになる情報を発信しています。
さっそく、今回のお題、「英語での多読のやり方と効果」についてみていきましょう!
まず、英語の多読とは何を意味しているのでしょうか。
英語の多読とは、
・大量の洋書を、
・辞書を使わずに、
・返り読みせずに、
読み進めていくこと。
つまり、普段みなさんが、日本語で書かれたマンガや小説をサーっと目を通していくような、そんなイメージで洋書をたくさん読みましょう、ということです。
英語での多読の目標設定としては、1万語・10万語・100万語といった感じで、読んだ語数を目標にしている人が多いですね。
この記事では、「英語の多読がもたらす効果とおすすめのやり方」について説明していきたいと思います。
よっしゃんも英語での多読の経験があり、約2ヶ月で10万語まで達成しましたので、その経験についてもご紹介します。
先によっしゃんの多読10万語レビューが読みたい方は、「英語の多読、2ヶ月10万語到達の効果」からどうぞ。
- 英語の多読って効果あるの?
- 英語での多読のやり方は?
- おすすめの絵本・児童向けの洋書・一般向けの洋書
- 1.絵本:Where’s Spot?(コロちゃんはどこ?)
- 2.絵本:The Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)
- 3.絵本:Where The Wild Things Are(かいじゅうたちのいるところ)
- 4.Graded Readers:Anna and the Fighter(2600語)
- 5.Graded Readers:The Long Tunnel(2523語)
- 6.Graded Readers:The Three Musketeers(三銃士)(10,724語)
- 7.児童向けの洋書:DIARY of a Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)(19,748語)
- 8.児童向けの洋書:MATILDA(マチルダは小さな大天才)(39,785語)
- 9.児童向けの洋書:Winnie the Pooh(くまのプーさん)(21,469語)
- 10.一般向けの洋書:THE CULTURE MAP
- 11.一般向けの洋書:How Starbucks Saved My Life
- 英語の多読、2ヶ月10万語到達の効果
- まとめ
英語の多読って効果あるの?
ズバリ申し上げます。英語の多読は、英語学習に非常に効果あります。
「具体的にどんな効果があるの?」と思いますよね?
まとめると、以下のような効果が多読に期待できます。
- 生の英語に触れる事ができる
- 現地での考え方や価値観・文化を知ることができる
- 大量の英語を読むことに対する苦手意識がなくなる
- 洋書を読む速度が上がる
これだけでも多読は十分に英語学習に効果があると言っていいと思いますが、目的意識をしっかり持って、多読に用いた本を効率的に活用すれば、以下のようにさらなる効果も期待できます。
- 自然な日常英会話のフレーズを学べる
- リスニング力やライティング力、スピーキング力の向上に繋がる
日本語でも読書を良くする人のほうが、知識や語彙力が豊富である場合が多いのと同じように、英語での多読を通じて様々なことを身につけることができます。
英語の学習を続けていく上で、英語で書かれた文章を理解して情報を得る、ということはさけては通れませんので、ぜひ英語での多読を通じて洋書に慣れていきましょう。
英語での多読のやり方は?
それでは、英語での多読の方法について説明していきますね。
繰り返しになりますが、英語の多読とは、大量の洋書を、辞書を使わずに、返り読みせずに、読み進めていくことですので、洋書を準備して読書してくだけです。
ですがこのとき重要なのが、洋書のレベル。
多くの場合、自分に合っていない洋書を選んでしまい、洋書を読み進めるのを諦めてしまうのです。
また、自分に合っていない洋書を選んでしまうと、頑張って洋書を読破しても、その後にあまり多読の効果を感じられず、そのまま多読をやめてしまうことさえあります。
では、どのように自分にあった洋書を選んでいけばよいでしょうか。
自分の英語のレベルを知ろう
多読で効果を最大限に高めるためには、まずは自分の英語のレベルを知ることから始めましょう。
日本の高等教育を終えた段階では、どのくらいの英語の語彙が期待できるでしょうか。
2021年度の大学共通入試で採用された英語の語彙数が5500語程度です。また日本最難関の東大であっても、最大1万語程度の語彙力があれば対応できると言われています。
つまり、多くの人の英語の語彙数というのは数千語程度というわけです。
この語彙数は、ネイティブの子どもたちと比べてどうでしょうか。以下はネイティブの子どもたちの一般的な語彙数をまとめた表です。
年齢 | 語彙数 |
12-18ヶ月 | 20語 |
2歳 | 200-300語 |
3歳 | 900-1000語 |
4歳 | 1500-1600語 |
5歳 | 2100-2200語 |
6歳 | 2600語(使いこなせる語数) 20000語(理解できる語数) |
12歳 | 50000語(理解できる語数) |
「英語圏で生まれ育った子供の年齢と語彙数」に関する参考文献は、コチラを参考にさせていただきました。
上の表を見ると、ネイティブの子どもたちは、6歳ですでに20000語もの英単語を理解できることがわかります。
つまり、日本の大学入試を乗り越えた人でさえ、ほとんどの人の語彙数はネイティブの6歳以下であるといえます。
自分の英語のレベルに合った洋書を選ぼう
こうやって考えてみると、語彙力だけでみるとネイティブの未就学児が読むような本から英語での多読を始めるのが、効果が高いように思えます。
そのため、よっしゃんは下記のような順番で英語での多読を進めていくことをおすすめします。
- 児童向けの絵本(~500語)
- Graded Readers(~10000語)
- 児童向けの洋書(~50000語)
- 中高生向けの洋書
- 一般向けの洋書
Graded Readersについては、下の「参考」にまとめたので、チェックしてみてください。
Graded Readersはマクミランリーダーズやラダーシリーズなどいくつかの出版社がシリーズ化している、英語の学習者向けの多読用教材。
主に様々な書籍を、英語の学習者が極力辞書なしで読めるように編集された書籍なので、かなり読みやすいのが特徴です。
グレードが低い本は挿絵も多いので、絵本の延長としても入りやすいです。
また、洋書における名作を簡単な英語で読めますので、これまで海外の文学作品に縁のなかった方は、洋書を読みながら文学の知識を学ぶこともできます。
自分が面白いと思える本を選ぼう
英語での多読は児童向けの絵本から始めるのがよいのですが、興味がない本を読み続けるのは辛いものです。
そこでよっしゃんとしては、自分が面白いと思える洋書を選ぶことをおすすめしています。
その際、ターゲットになるのが2.Graded Readersもしくは3.児童向けの洋書です。
Graded Readersは洋書の名作を簡単な英語で読めることもあり、おとなでも興味深い内容となっています。
一方、児童向けの洋書では生の英語での表現に多く触れられるため、アウトプットに繋げやすく、ネイティブ気分になれる効果があります。
児童向けの洋書は、子供向けの内容ではありますが、わりとストーリー性が感じられるものも多いので、おとなでも楽しめると思います。
とはいえ、いきなり英語ばかりの本を読むのはちょっと…、という方は、まずは数冊でいいので絵本に目を通してみて、その後にGraded Readersに進むといいです。
文章量は多くなくても、英語のみで書かれた本を読めた、という自信がつきますのでおすすめです。
できるだけ出費を抑えよう
英語の多読をするときのネックになるのが本の費用です。
特に絵本などは文章量に対して、本一冊の値段が高いため、気軽にたくさん買うことが難しいと思います。
またGraded Readersも多読での効果が期待できる有望な選択肢なのですが、1冊あたりのお値段は決して安くはありません。
そのため、下記のような方法で、出費をできるだけ抑えることができます。
- オンラインを利用する
- 図書館を利用する
- 文章量の多い洋書を選ぶ
オンライン書籍を利用する
オンライン書籍を読めるサイトの有名どころとしては、Oxford Owlがあります。
Oxford Owlでは、年齢ごとにおすすめのe-bookがまとめられており、自分のレベルに合わせてステップアップしてくことができます。
絵本などもありますので、まずはOxford Owlで絵本のレベル感を確かめて見るのも良いでしょう。
またOxford Owlでは、100冊以上の本を無料で読むことができます。
よっしゃんも多読を始めたときは、まずOxford Owlの本を読み進めていきました。
図書館を利用する
図書館の利用はお住まいの環境に左右されるため、万人におすすめすることは難しいですが、利用できる方はぜひ利用しましょう。
特に大学の図書館では、Graded Readersが読めるところも多くあるようです。
街の図書館でも、Graded Readersや易しめの洋書を置いているところもありますので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
文章量の多い洋書を選ぶ
ある程度、英語を読むことに慣れてきたら、思い切って100-200ページ位ある洋書にチャレンジしてみるのも良いと思います。
あまり難しい洋書を選ばなければ、意外と読み進められます。
次に紹介する「おすすめの絵本・児童向けの洋書・一般向けの洋書」で、よっしゃんがおすすめの易しめの洋書を挙げていますので、是非参考にしてみてください。
おすすめの絵本・児童向けの洋書・一般向けの洋書
ここでは、書籍のタイトルとリンクのみご紹介します。
詳細が気になる方は「【おとなの多読】失敗しない!英語の絵本やペーパーバックのおすすめ11選を一挙紹介」で解説していますので参考にしてみてください。
1.絵本:Where’s Spot?(コロちゃんはどこ?)
2.絵本:The Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)
3.絵本:Where The Wild Things Are(かいじゅうたちのいるところ)
4.Graded Readers:Anna and the Fighter(2600語)
5.Graded Readers:The Long Tunnel(2523語)
6.Graded Readers:The Three Musketeers(三銃士)(10,724語)
7.児童向けの洋書:DIARY of a Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)(19,748語)
8.児童向けの洋書:MATILDA(マチルダは小さな大天才)(39,785語)
9.児童向けの洋書:Winnie the Pooh(くまのプーさん)(21,469語)
10.一般向けの洋書:THE CULTURE MAP
11.一般向けの洋書:How Starbucks Saved My Life
英語の多読、2ヶ月10万語到達の効果
よっしゃんは「おすすめ書籍」で紹介した洋書やその他数冊の洋書を読んで、英語での多読で10万語を達成しました。
アプリに記録を取っていたので見返してみると、約2ヶ月で10万語を達成していました。
多読期間中はGWもあり、比較的多読に多くの時間が割けたので、割と早い段階で10万語を達成できたと思います。
英語での多読で10万語を達成すると、どのような効果があるのでしょうか。
よっしゃんの感想としては「英語だけで書かれた本を読むことに対する抵抗がなくなった」と感じました。
実際に10万語程度の英語で書かれた文章を読んでみて思うのは、10万語を読むのはけっこう大変だったということです。
200ページ位ある児童向けの洋書を1冊読んでも2万語くらいの語数なので、このボリュームの本を5冊は読む必要があります。
それだけの量の英語の文章に日々触れていると、英語を読むことに対する慣れを感じるようになりました。
ですがそれと同時に、「自分の英語の能力はまだまだだ」と感じました。
特に語彙!
多少の多読をするだけでは、新しくでてきた語彙を身につけるのは難しいです。
もっとたくさんの本を読んで何度も同じ語彙に出会うか、いっそ語彙を積極的に覚えてしまった方が効果が高い、と感じました。
また、多読でリーディング以外の能力が向上するのか、という点に関してですが、これは10万語の段階ではあまり実感がありません。
ただ、多読の中で出会った語彙やフレーズは実際の英会話で使えそうなものの多いですし、そういったフレーズを身に付けていけば、結果としてリスニングやライティングの能力向上も見込めると感じました。
英語での多読を通じてリーディング能力以外の向上を目指したい場合は、大量の洋書を読み進めるだけでなく、音読したり、本に出てきたフレーズを復習して覚えたりするなどして、一度読んだことのある洋書を積極的にアウトプットの教材として利用するとよいと感じました。
まとめ
この記事では、英語多読の方法とその効果について詳しく説明し、よっしゃんおすすめの本を紹介しました。
英語での多読は英語の学習において、非常に効果が期待できるやり方の一つです。
また多読に用いた本をリスニング力やライティング力、スピーキング力を上げるための教材として使うことで英語力全体を底上げすることができます。
よっしゃんは、今後も絵本から一般向けの洋書まで、面白そうだなと思うものをどんどん読破し、またアウトプットにもつなげていきたいと考えていますので、みなさんも一緒に頑張っていきましょう!