こんにちは、よっしゃんです。
みなさんは英語のリスニング、得意ですか?
よっしゃんはとても苦手でした。
音声を聞いてから英文を見ても、「そんな単語、言ってたかなぁ…」となり、また、早い音声には理解が全然追いつきませんでした。
よっしゃんがこんな具合にリスニングに悩んでいたときに手に取った本が、
「英語耳(えいごみみ)発音ができるとリスニングができる」松澤喜好 著
この本は、英語のリスニング力を上げるための教材を調べると、多くのサイトで紹介されている、まさにバイブルと言っていい扱いの本です。
よっしゃんはこの本に取り組み、発音の練習をすることで、少しずつ発音とリスニング力が向上していきました。
今回は、こうしたよっしゃんの経験を踏まえて、「英語耳」についてレビューしていきます。
「英語耳 発音ができるとリスニングができる」の概要
この本のコンセプトは、まさに本のタイトルの通り。
「発音を鍛えることで、結果的にリスニング力が向上する」ということ。
なぜそう言えるのか。
著者は本の中でこのように説明しています。
われわれの脳は、知らない言葉を知っている言葉に勝手に置き換えてしまう性質を持っています。
「英語耳 発音ができるとリスニングができる」
リスニングが苦手な人は、英語が聞こえてきた時、自分の知っているカタカナに置き換えてしまいます。
そして、この聞き取ったカタカナをまた英語に変換しようとします。
例1
①(誰かが話した)英語
→②カタカナ
→③(自分が理解した)英語
→④意味のイメージ
②→③のプロセスで、間違った英語に変換してしまい、意味を捉え損なってしまいます。
それだけでなく、変換に時間がかかってしまい、話すスピードについていけなくなります。
でも、「英語の正しい発音を知っていた場合」はどうでしょうか。
例2
①(誰かが話した)英語
→②意味のイメージ
例1のときとは違い、「①話された英語」がそのまま「②意味のイメージ」に直結できるようになります。
つまり、自分自身の発音を鍛えてあげれば、英語の正しい発音を知ることができ、結果的に英語を正しく聞き取れるようになる、という寸法です。
だからこそ、「英語のリスニング力を上げるために、まずは自らの発音を鍛えましょう!」ということなんです。
「英語耳 発音ができるとリスニングができる」の特徴
この本は、発音記号・音声変化・実践練習をステップバイステップで行っていく構成となっています。
それでは、詳細について見ていきましょう。
①「発音記号」を学ぶ
発音記号に対応した音の出し方を、絵と文章で学ぶことができます。
発音の仕方を結構詳しく説明してくれていますので、いまいち発音のコツが掴めていない人でも安心です。
また、CD音声付きの練習問題もあるので、学んだことをその都度練習できるようになっています。
この本では、発音記号ごとに発音の仕方を学ぶ形式をとっているので、発音記号にも慣れることができます。
よっしゃんは、発音記号を覚えるのが面倒で、ずっと後回しにしていたのですが、この本をきっかけに発音記号も勉強し始めました。
発音記号を意識するようになると、英語には日本語にはない発音がいくつもあることに気づきます。
例3 英語特有の発音
- 摩擦音
- 破裂音
- 二重子音、三重子音
- 5つ以上ある母音
など
日本語にある発音だけでは、英語の発音を完全に置き換えることはできないのです。
最初は少しむずかしいですが、発音練習を繰り返していくとうまく発音できるようになってきます。
日本語にない発音は使う口の筋肉も違うので、筋トレが必要です。
発音に必要な筋肉がつくまで、練習しましょう。
②「音声変化」を学ぶ
英語では前後の単語同士が連結したり、特定の音が脱落したりすることがありますが、これを「音声変化」と言います。
例えば、次のような文章で音声変化がおこります。
例4 英語の音声変化
「英語耳 発音ができるとリスニングができる」
Take it easy.
[Teik it i:zi](音声変化前)
[teiki ti: zi](音声変化語)
※「:」は発音記号の「伸ばし」の記号の代わり
音声変化は、実は日本語にもあります。
例5 日本語の音声変化(脱落)
Wikipedeia
いやだ → やだ
している → してる
音声変化することで、より発音しやすくなり、リラックスして言葉を発することができるようになります。
音声変化も、英語のリスニングを難しくしている大きな要因の一つです。
音声変化はいくつかのパターンがあるので、この本でパターンを学んでおきましょう。
③「実践練習」で学ぶ
この本では、実践的な発音の練習方法を提示してくれています。
- 生の英語から学ぶ「Parrot’s Law」
- 英文読書
①Parrot’s Lawとは、歌や映画などの生の素材を使って、オウム(=Parrot)が人の言葉を覚えるように、英語の練習をしていく方法です。
②英文読書は、ペーパーバック等を使っての英語の多読です。
この本では、それぞれの方法での具体的な勉強の進め方を示してくれています。
また教材となるwebサイトや本も挙げてくれているので、非常に参考なります。
自分に合った教材を探して、練習に取り組みましょう!
「自分に合った教材を探すのがめんどう…」という人へ
「英語耳 発音ができるとリスニングができる」では、教材の紹介はしてくれているのですが、具体的な英文がいくつも掲載されているわけではありません。
どちらかというと、「発音の教科書」のような位置づけです。
「発音の教科書」で学んだ内容を練習するための教材は自分で探さないといけないのです。
これが結構めんどうなんですよね。
よっしゃんは、できるだけ日常英会話で役に立つ表現に触れながら発音の練習がしたいと思っている派です。
よっしゃんのようなタイプの人におすすめなのが、この本。
「フォニックス 英語音読」ジェミック今井著
この本では、「英語耳」であまり言及されていないフォニックスについて学ぶことができます。
また、会話形式や小説・日記のような文章が50個用意されているので、たっぷり音読練習することができます。
「音声変化」についても、例文の中で学んでいくことができます。
詳しくは「【詳しくレビュー】一石三鳥!「フォニックス 英語音読」【おとなの音読】」にまとめましたので、参考にしてみてください。
「英語耳」を一通り終えたあとに、「フォニックス 英語音読」に進むとスムーズだと思います。
また「英語耳」の姉妹書も出ていますので、「フォニックス 英語音読」が合わない方は、そちらを試してみてもいいと思います。
まとめ
この記事では、「英語耳 発音ができるとリスニングができる」について解説しました。
リスニング力を上げるには、まず自分の発音を鍛えることから。
よっしゃんもまさに実感しています。
この本は、英語の発音について知りたい、と思ったときに、まず最初に手に取るべき本だと感じます。
というのも、発音記号ごとの発音の仕方や、この本で学んだ発音を練習するためのトレーニング方法を提示してくれているからです。
みなさんも、改めて自分の英語の発音を見直し、よっしゃんと一緒に練習していきましょう!