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【レビュー】エッセイで英語多読!「ケイ・ヘザリのTea Time Talk」を紹介

こんにちは、よっしゃんです。

みなさん、英語の多読してますか?

英語の多読を続けていくには、自分のレベルに合った教材を選ぶことが重要です。

難しすぎず、でも知らない表現がチラホラ出てくるような本が理想です。

それでいて、文章から新たな知識や気づきを得られると言うことないですね。

そういったわけで、今回は英語の多読に最適な「ケイ・ヘザリのTea Time Talk」をご紹介したいと思います。

「ケイ・ヘザリのTea Time Talk」の概要

なぜこの「ケイ・へザリのTea Time Talk」が英語の多読に最適なのか?

それは、以下の要素を兼ね備えているからです。

  1. 簡単・実用的・ナチュラルな英語表現に出会える
  2. 日本の文化を、海外の視点で見つめ直すことができる
  3. 日本語訳がついている
  4. 音声をダウンロードして利用できる
  5. 収録されている文章が豊富
  6. 電子書籍で利用できる

著者のケイ・ヘザリさんは、アルク社が出版する語学雑誌「English Journal」で長期に渡って、英語のエッセイを連載し続けていました。

よっしゃんも「English Journal」を購入したことがありますが、その時に初めてケイ・ヘリザさんの連載「Tea Time Talk」の存在を知りました。

本書は、雑誌で連載していた「Tea Time Talk」の連載をまとめたエッセイ本となります。

残念ながら、「English Journal」は2023年1月に休刊してしまい、それに伴ってケイ・ヘリザさんの連載も終了してしまいました。

そのため、今ではケイ・ヘザリさんのエッセイを読むためには、本書や他のケイ・ヘザリさんの出版物を購入する必要があります。

ケイ・ヘザリさんのエッセイは、日本とアメリカの文化の違いに焦点を当てたものが多く、簡潔でわかりやすく、美しい英語表現で書かれています

ケイ・ヘザリさんはエッセイを書く際に、以下のような点に気をつけているそうです。

――What are you most careful about in writing?
(書くときに最も気を付けていることは?)

What I value most is clear, simple language. I love the editing process, getting rid of clunky phrases or sentences and cutting unnecessary words. Reading the final draft aloud is important because you can hear anything that sounds awkward or repetitive. I like my writing to sound like my voice.

最も大切にしているのは、明快で簡単な言葉を使うことです。ぎこちないフレーズや文を消したり、不必要な単語を取り除いたりする編集の過程がすごく好きです。最後の段階で原稿を声に出して読み上げるのが重要です。格好悪く聞こえたり、繰り返しているように聞こえたりする部分が耳でわかりますからね。文章が私の声のように聞こえるといいな、と思っています。

「English Journal Online」のインタビュー記事より引用

一度、「ケイ・へザリのTea Time Talk」を読んでみると、ケイ・ヘザリさんのこだわりがひしひしと伝わってきます。

一読の価値アリです!

「ケイ・ヘザリのTea Time Talk」の特徴

1.簡単・実用的・ナチュラルな英語表現に出会える

本書は、わかりやすい英語表現で構成されています。

使われている英単語自体はそれほど難しくないのですが、ナチュラルで実用的な表現に出会うことができます

例えば、次のような表現です。

There’s been a lot of talk
大いに議論されている

more of a shock than I expected
想像した以上にショック

「ケイ・ヘザリのTea Time Talk」

いわゆる慣用表現で、日常会話なんかでも使う機会が多そうな表現です。

単語帳で難しい単語を学んでいくのもいいですが、こういった「簡単でナチュラルな表現」を自分の言葉としてストックしていくことも大事です。

本書では、こういった言葉をエッセイの中で身に付けていくことができます。

また本書の巻末には「Word List」が付いていて、エッセイの中に登場した、少し難しめの表現については、リストにしてくれているので、勉強の際にはぜひ活用しましょう。

2.日本の文化を海外の視点で見つめ直すことができる

日本にずっと住んでいると、自分たちの文化が当たり前すぎて、違和感を持つことは少ないと思います。

ですが、一度海外から日本を見てみると、不思議なこと・素晴らしいこと・イマイチなこと、といったいろんな日本の側面が見えてきます。

本書ではエッセイの題材として、こうした文化的な側面を題材にしており、「海外から日本を見ると、こう見えているのか」という気づきを与えてくれます

  • 日米での女性のあり方の違い
  • 日本の温泉文化
  • 日本の宗教観の斬新さ

英語で海外の人々と話をする際に、よく話題に上がるのが「国ごとの文化の違い」。

でも、実際自分の文化を語る場面に出くわすと、「日本の文化の特徴ってなんだろう…」となってしまいがち。

そういった際も、本書でアメリカと日本との文化の違いを学んでおくと、日本の文化の特徴がなんとなく見えてきて、話もしやすくなります

3.日本語訳がついている

「ケイ・ヘリザのTea Time Talk」には日本語訳が付いています。

「まだ全文英語の洋書を読むのはちょっと…」という人も安心して読み進めることができます。

また英語中級者くらいの人でも、日本語と英語を見比べることで、「この表現は、こういうニュアンスで使うのか!」という気づきを得ることができます。

日本語の文章に関してもシンプルでわかりやすく書かれているので、「内容だけをさっと読んでみたい」という人にもオススメです。

4.音声をダウンロードして利用できる

本書に収録されている25本のエッセイ全てで、英語の音声が利用できます

音声は、なんとケイ・ヘザリさん本人の声で収録されています。

とても心地よく、聞きやすい音声です。

音声は、アルク・ダウンロードセンターからmp3形式でダウンロードすることができます。

スマートフォンやタブレットで音声を利用する場合は、「語学のオトモALCO」というアプリが必要です。

音声に関しては「Audible」なんかで利用できると、良かったかなぁ、と思います。

英語学習用のアプリってたくさんあるので、音声を聞くためにいろんなアプリを入れる必要があると管理がたいへんなので…。

5.収録されている文章が豊富

本書には、25本のエッセイが収録されています。

「English Journal」では毎月1本のエッセイが掲載されていたので、本書には実に2年分以上のケイ・ヘザリさんのエッセイがまとめられていることになります。

25本のエッセイを通して、様々な話題と語彙に出会うことができます。

6.電子書籍で利用できる

本書は、紙版と電子版の両方があります。

出先で軽く読んだりしたい、という方には電子版が使いやすいと思います。

また電子版だと、Kindle内で単語の検索や、注釈、マーカーの機能を使うことができるので、気になったところをチェックしやすいです。

可愛らしい表紙の本なので、紙版も捨てがたいですけどね。

どちらも捨てがたい!

「ケイ・ヘザリのTea Time Talk」の対象レベルは?

本書はどういったレベルの人に適したエッセイなのでしょうか。

アルクの公式サイトには、下記のように書かれています。

【対象レベル】初級から(英検3級/TOEIC L&Rテスト350点~)

アルク公式サイト

よっしゃんの率直な感想としては、英語多読の用途として使うなら、もう少し高いレベルの人にオススメします。

【英語多読に使う際の対象レベル】

TOEIC L&Rテスト600点~

というのも、英単語のレベルは難しくないですが、慣用表現もよく出てきますし、文化的な題材は内容面で難しいところがあるからです。

そのため、英語多読の要領で、どんどん読み進めていくような使い方をするのであれば、ある程度英語力がついてから使うと、より効果的だと思います。

もっとケイ・ヘザリさんのエッセイを読みたい!

ケイ・ヘザリさんのエッセイ集は「ケイ・へザリのTea Time Talk」以外にもあります。

英語で珠玉のエッセイ

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American Pie

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Kitchen Table Talk

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Tokyo Wonderland

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「英語で珠玉のエッセイ」以外は、日本語訳がついてないのでご注意を。

他にも中古でしか取り扱いのない書籍もありますので、興味がある方はチェックしてみてください。

まとめ

「ケイ・ヘザリのTea Time Talk」についてご紹介しました。

英語多読の用途として非常に良い教材で、簡単・ナチュラル・実用的な英語でアメリカと日本の文化面の違いを学ぶことができます。

英語音声も利用することができるので、多読用途で使用したあとは、ディクテーションやシャドーイング用教材として利用するのもアリです。

ケイ・ヘザリさんの文章は、シンプルですが、どこか知的で憧れてしまいます。

みなさんも一度、「ケイ・ヘザリのTea Time Talk」を手にとって見てください。