英会話

【これが現実】会社員(技術系)に英語は必要ない!?日本企業のグローバル化と英語能力

こんにちは、よっしゃんです。

よっしゃんは普段、会社員(技術系)として働きながら、通勤時間や自宅での時間を使って英語学習を続けています。

今や多くの日本企業でグローバル化が叫ばれていて、企業は社員の英語能力をこれまでよりも重要視しているように思えます。

TOEIC Programを実施・運営する団体IIBCの調査によると、日本企業が考える「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル」は英語」が82.6%でトップ。

現代のビジネスパーソンにとって、英語は必須スキルか?と思わせる調査結果です。

また世間では、2020年に小学校で英語の必修化されたり、「大人の学び直し」で英語学習力を入れる人も増えているようです。

企業だけでなく、世間的にも英語が重要視されてきているわけですが、果たして実際の会社において、英語のできる人材は本当に求められているのでしょうか?

このテーマについて、会社員(技術系)として働くよっしゃんが、自分の働く会社の現状をふまえて、自分なりの考えをまとめてみたいと思います。

会社員(技術系)は本当に英語能力を求められているか?

結論から書きます。

ほとんどの会社員(技術系)は、英語能力を求められていない、と思います。

ここで言う「英語能力」とは、「英語で相互にコミュニケーションを取れる能力」のことを指します。

これは、働く業種にもよりますし、英語能力の程度にもよるので、一概に言いきることは難しいです。

ですが、よっしゃんの会社の現状を見てみると、実用的な英語能力を求められる場面は殆どないのです。

会社が求める英語能力は?

最初に結論として、「殆どの会社員(技術系)は、英語能力を求められていない」と書きましたが、多くの会社では社員の英語能力を評価しています。

多くの日本企業で導入されている、社員の英語能力を図る指標、それがTOEICです。

TOEICでは、リスニングとリーディングの能力を数値化されます。

TOEICの点数が昇進の条件になっている会社も多く、500-700点ぐらいの得点を求められるようです。

よっしゃんの会社も例に漏れず、昇進の条件にTOEICがあります。

ここまで聞くと、

やっぱり日本企業では英語能力が求められているじゃないか!

と思う人もいるかも知れません。

ですが、よっしゃんの経験上、TOEICスコア500-700点ぐらいの英語能力というのは、英語にまだまだ抵抗を感じるレベルで、実用的な英語能力とはいえないレベルです。

さらに、TOEICはあくまでリスニングとリーディングの力を測る試験ですので、アウトプットする能力、つまりスピーキングやライティングの能力は全く評価されていません。

特に、最近では翻訳サイトの翻訳精度も高くなってきていて、文章を読むだけなら機械に翻訳させれば、なんとかなってしまいます。

会社が昇進条件として課すTOEICスコアは、とても英語を使って仕事をするために設けられた条件とは思えません

ただ技術系だと、仕事上で学術論文や設備の説明書などを読む場面はあります。

会社がこうしたTOEICスコアの条件を設けるのは、

論文などを読んで情報収集できる程度の英語力があればいい

ということだと理解しています。

よっしゃんの会社員生活を思い返しても、これ以上の英語力を仕事上で求められることはあまりなかったように思います。

グローバル化する日本企業の実情

海外進出は進んでいるが、英語能力は必須でない

日本企業の海外進出は年々増加しています。

外務省の統計によると、日本企業の海外拠点数は、ここ10年以上は右肩上がりで推移しています。

出典:外務省ホームページ (https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000368753.pdf)

日本企業の海外進出がどんどん進んでいることがわかります。

一方で、地域別の拠点数は下の図の様になっています。

出典:外務省ホームページ (https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000368753.pdf)

これを見ると、アジアの拠点数が圧倒的に多いんですよね。

これは感覚的には理解できます。

アジアは、コスト面で有利な場合が多いですからね。

さて、仕事で求められる英語能力について考えてみます。

英語圏で仕事をする場合は、当然高い英語能力が求められます。

一方で、非英語圏の場合は、英語よりもその国の言語を話せるほうが有利です。

まぁそれはそうですよね。

中国に行けば中国語、インドに行けばヒンディー語が話せたほうが、より円滑にコミュニケーション取れるはずです。

もっと言えば、海外で仕事をする場合、外国語が苦手だとダメかというと、そうでもありません。

製造拠点なんかでは、他の日本人駐在者もいて、意外と日本語で仕事できる環境もあったりするみたいです。

つまり、海外拠点が増えているといっても、高い英語能力が求められない場合も多いのです。

外国人雇用は増加傾向も、外国人側の日本化が必須

次は、日本企業で働く外国人の数をみてみます。

内閣府ホームページ(https://www5.cao.go.jp/keizai3/2019/09seisakukadai18-6.pdf)

こちらも年々増加傾向にあり、多くの外国人が日本で働いています。

ですが、社内で英語でのコミュニケーションを求められかというと、そうではありません。

そもそも多くの日本企業で働く外国人は、日本語の習得を求められるのです。

よっしゃんの周りにも、海外出身の方が数名いますが、全員もれなく日本語ができます

そうした人たちと英語で会話したことは一度もありません。

少し興味深い記事を見つけましたので、少し紹介させてください。

しかし日本企業は、採用する外国人従業員の強みである多様的価値観や能力を活かせているのか、また外国人が日本語を習得しなければコミュニケーションが成立しない日本企業が本当にグローバル化できるのか、伝統的な日本企業に10年以上勤めてきた筆者は疑問に感じている。

「日本企業のグローバル化」日本機械学会誌、李 永芳(株)東芝
 https://www.jsme.or.jp/kaisi/1187-30/

こちらの記事によると、東芝においても、外国人は日本語を習得しないとコミュニケーションが取れない状況のようです。

東芝に限らず大半の日本企業では、外国人は「郷に入っては郷に従う」ことを求められます。

日本人からすると、日本語でコミュニケーション取れたほうがスムーズですからね。

グローバル化 ≠ 高い英語能力

前述の通り、多くの日本企業においては、海外進出や外国人の雇用は進んでいます。

ですが、高い英語能力求められている人材は、それほど多くありません。

この状況を「グローバル化」と呼ぶのであれば、「グローバル化 ≠ 高い英語能力」と言えるでしょう。

おそらく世間が思っているほど、多くの日本企業では高い英語能力を求められません

そしてこの流れはしばらく続くと思います。

時間をかけて、少しずつ変わっていくのかもしれません…。

それなのに、なぜ英語を勉強するのか?

ここまでのお話で、よっしゃんが「会社員(技術系)は、英語能力を求められていない」と考える理由について話してきました。

このような状況下で、なぜよっしゃんは英語を勉強し続けるのでしょうか。

それは、「英語は自分の可能性を広げてくれる」と思っているからです。

技術屋目線で言えば、学術論文や国際学会は英語がスタンダードです。

海外で開催される展示会も、英語でコミュニケーションをとります。

webサイトでも、多くの記事を英語で読むことができます。

私生活においても、海外旅行でのコミュニケーション、国外のアイテムやイベントの情報収集も簡単にできるようになります。

また、Statista Research Departmentの統計によると、英語を母国語もしくは第二言語として話す人は、2023年現在で約15億人います。

日本の人口は2023年現在で1.2億人ほどですから、英語が話せると日本語だけの場合より単純計算で10倍以上の数の人々と交流できる可能性があります。

もちろん、それに比例してインターネットでアクセスできる情報量も増えるはずです。

その分だけ、未知の情報・文化・価値観に出会える可能性が増えるわけです。

そう考えると、ワクワクしてきますよね

英語は、よっしゃんがまだ知らない世界に飛び込むためのキッカケを与えてくれるものだと信じています。

どうやって英語を勉強していけばいいのか?

よっしゃんは、英語でコミュニケーションできる能力を身につけることが重要だと思っています。

英語でのコミュニケーション能力を身につけるために、現在は以下のことに注力しています。

  • 英語で自分の考えを伝える
  • 英語を聞いて理解する

具体的にやっているのは、以下のようなことです。

  1. ランゲージエクスチェンジ(週1回)
  2. 音読・オーバーラッピング・シャドーイング
  3. 海外Youtuberの動画・海外ドラマ・映画の視聴(半分娯楽)
  4. 英語試験(iELTS等)のための勉強
  5. 洋書の多読

今現在、定期的にやっているのは①〜③ぐらいです。

①ランゲージエクスチェンジ

ランゲージエクスチェンジは、相手から英語を教えてもらい、こちらが日本語を教えるというものです。

英語のアウトプットのよい機会になっています。

ランゲージエクスチェンジで使っている教材(BBC Learning English)は、このサイトでも記事にしています。

よかったら参考にしてみてください。

【BBC Learning English】よっしゃんの英語学習記録#1【Unit 10/Session 5】 こんにちは、よっしゃんです。 よっしゃんは毎週、ランゲージエクスチェンジを通して英語を学んでいます。 ランゲージエクスチェ...

②音読・オーバーラッピング・シャドーイング

発音の練習と語彙力強化を兼ねています。

参考書としては、ジュミック今井さんの「フォニックス 英語音読」がかなりおすすめです。

こちらもレビュー記事を書いたので参考にしてみてください。

【詳しくレビュー】一石三鳥!「フォニックス 英語音読」【おとなの音読】独学での英語の発音練習を楽しいものへと変えてくれた本、「フォニックス 英語音読」を実体験レビューします。フォニックスを学び、豊富な文章で音読・シャドーイングをすることで、発音を楽しみながら向上させることができます。...

③海外Youtuberの動画・海外ドラマ・映画の視聴

これは半分娯楽です。

だけど、耳慣らしにはちょうどいいと思うので、ハマりすぎない程度に。

④英語試験(iELTS等)のための勉強

英語試験は、iELTSがおすすめです。

iELTSはスピーキング試験が、試験官とface to faceでの試験なので、コミュニケーション力を鍛えるモチベーションになります。

過去によっしゃんもiELTSを受けたことがあります。

【実体験】コンピューター版IELTS初受験の感想とメリット・デメリット こんにちは、よっしゃんです。 よっしゃんはついに先日、初めてのIELTSを受験しました。今回はコンピュータ版IELTSを...

おすすめです。

⑤洋書の多読

これは語彙力強化にとてもいいです。

洋書は難しい表現も出てきますが、わからない箇所があっても気にせず読み進めていきます。

できるだけ自分のレベルに合った本を選ぶと効果バツグンです。

【2ヶ月でも効果実感】英語の多読:10万語達成者がやり方を詳しく解説たった2ヶ月、10万語の英語多読でも効果を実感できました。洋書への抵抗がなくなり、英語で情報を得ることに慣れてきます。この記事では、よっしゃんの実体験をもとに、英語多読のやり方と効果を解説します。...

その他にも、このサイトでは英語でコミュニケーションを取るための勉強方法やおすすめ書籍を紹介しています。

今後もそういった情報をどんどん発信していく予定ですので、よかったらチェックしてみてください。

まとめ

この記事では、「会社員(技術系)は本当に英語能力を求めらているか」というテーマについて、会社員であるよっしゃんの考えをまとめました。

現状では、ほとんどの技術系会社員は、TOEICの点数は求められますが、英語でのコミュニケーション能力は求められていない、と感じます。

海外赴任しても、日本語で仕事できる環境もあり、また英語というより現地語のほうが役立つ場合もあります。

一方で日本で働く外国人は、基本的には日本語でコミュニケーションすることを求められ、日本人側は英語やその他の言語能力を求められることは滅多にありません。

こうした現状はしばらく続くのだと思いますが、それでもよっしゃんが英語を勉強し続けるのは、「英語は自分の可能性を広げてくれる」と信じているからです。

今後もこのブログでは、よっしゃんの経験に基づいた英語学習方法や参考書籍などを定期的に発信してこうと思います。

また暇なときに覗いてみてください。